Concept

テクノロジーでなにしよう。

新しいテクノロジーが生まれる。変化の予感に満たされる。
次に実現されることってなんだろう。
今度はどんな不可能が可能になるだろう。
いつだって、この世界を書き換えてきたのは、テクノロジーだ。
テクノロジーは、私たちの毎日を、
そして私たちの未来を、変えることができる。
考えよう。言葉にしよう。実行しよう。
さあ、テクノロジーでなにしよう。

Attracting Tomorrow TDK

宣言篇ムービー

進行中篇ムービー

Project Outline

Attracting Tomorrow Project とは、
これからの時代を担う世代とともに、テクノロジーを使って
未来をひきよせるモノやコトを開発するプロジェクト。
複数のプロジェクトが同時進行しながら、
定期的に情報を発信していきます。

Phase 1 (2017.10~)
各プロジェクトの概要を発表します。
Phase 2 (2017.11~)
各プロジェクトの活動経過を定期的に発信します。
学生参加型のProject Meetingも実施予定です。
Phase 3 (2018.2~)
各プロジェクトの完成発表を行います。
Silver Floats

Project 1

Silver Floats

Youichi Ochiai

時が物事を変えるって人はいうけど、
実際は自分で変えなくちゃいけないんだ。
ポップアートの大家として知られる
アンディ・ウォーホルは言った。未来をつくること。
それは、今までなかった枠組みにゲームをシフトする、
ということ。

ビジュアルモチーフに留まらないアートのあり方を、
テクノロジーを用いて模索する。
色や形といった概念からアートを解放する。
これからのアートに新しい価値観を提示する。

Silver Floats。
それは、未来への新しい視座を示す、
現在地点からのメッセージ。
それは、アートを通して未来へのゲームシフトを
実践するプロジェクト。
テクノロジーの力で自由を手に入れたアートは、
いったいどんな未来を見せてくれるだろう。

Andy Warhol

Andy Warhol

1928年、ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。「ポップアートの旗手」と呼ばれる画家・版画家・芸術家。シルクスクリーンの技法を用いて、アメリカ資本主義が生んだ工業製品や有名人をビジュアルモチーフとする作品を数多く制作する一方で、映画製作やロックバンドのプロデュースなどにも精力的 に取り組む。1987年没。

© 2017 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York

Silver Clouds

Silver Clouds

1966年に発表されたアンディ・ウォーホルのインスタレーション作品。ヘリウムガスが充填された銀色のバルーンが気流や室温の変化によって浮遊し続け、その銀色の表面に周囲の空間を映し出す。シルクスクリーンの技法を用いたアートが有名な彼の作品のなかでは、異色の存在として知られている。

© 2017 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York


Project Development

メディアアーティスト落合陽一さんが
TDKの技術を使って新しいアートを制作する Silver Floats プロジェクト。
その制作プロセスや最新情報をレポートします。

  • #01
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#01 落合陽一、現る。
2017.9.15 キックオフミーティング@TDK本社

2017年9月15日。東京都港区にあるTDK本社に落合陽一さんが現れます。いつも通りの黒ずくめ。現代の魔法使いスタイル。Attracting Tomorrow Project のキックオフミーティングです。すべてのスタッフに対して落合さん自らが“やりたい”ことをプレゼンテーション。企画書の表紙には、アンディ・ウォーホルの写真がデザインされています。そう、1980年代にTDKビデオテープのCMにも出演したことがある、ポップアートの巨匠です。アンディ・ウォーホルのインスタレーションSilver Cloudsからインスピレーションを得たという落合さんは、現代のテクノロジーを用いてアートをカタチの概念から解放したいと語ります。自筆のスケッチと「誰も見たことのないものを浮かせる」という言葉に、出席者一同の期待が膨らみます。作品の名は、Silver Floats。いったいどんなものを浮かせることになるのでしょうか。

#02 落合陽一、語る。
2017.10.7 ムービー撮影@東京近郊スタジオ

キックオフミーティングから約一ヶ月。東京近郊のスタジオで Attracting Tomorrow Project のムービー撮影がおこなわれました。インタビュースタイルで Silver Floats について熱く語る落合さん。忙しい日々のなかでもその頭脳はとてつもない速さで回転していたようです。「映像装置として存在する物体が自由なカタチになったら、人間が見たことのないモノになるんじゃないか」「印象を一回メタ化する、人類が見たことのない構造物をつくってみたい」。落合さんの頭の中では、すこしずつイメージが具体化してきているようです。

#03 落合陽一、考える。
2017.10.25 技術ミーティング@TDKテクニカルセンター

千葉県市川市にあるTDKテクニカルセンター。TDKのテクノロジーを支えるエンジニアが集まるその施設を落合さんが訪問しました。目的は、Silver Floats に使用する技術や素材をリサーチすること。まだ、具体的にどんなカタチのものを浮かせるかも、どのような方法で浮かせるかも決まっていません。プロジェクトの内容とそこに込めた想いを伝える落合さん。エンジニアのみなさんも興味津々です。やがて、ディスカッションはかなり専門的な内容に発展していきます。磁力によって物体を浮かせる磁気浮揚。磁場を発生させて物体を浮かせる電磁浮揚。クリアすべき課題が明確になってきました。

Technology Tips

◎磁気浮揚:磁力だけを使って物体を空中浮揚させる方法で、電磁石を用いたものと超伝導体を用いたものなどがある。
◎電磁浮揚:コイルに大電流を流すことによって発生する磁場を利用して物体を空中浮遊させる方法。

#04 落合陽一、語る。
2017.11.18 Project Meeting on Twitter @ 落合陽一デジタルネイチャー研究室

筑波大学 落合陽一デジタルネイチャー研究室。落合さんが日々研究活動をおこなうこの場所からTwitterにてライブ配信をおこないました。デモンストレーションをまじえながら Silver Floats について語るこのライブには延べ20,000人超が参加。プロジェクトへの感想や落合さんへの質問がたくさんツイートされました。デモンストレーションでは、モノを浮かせるさまざまな方法を実演。研究室にある装置を使って模型やアルミ箔を浮かせます。ときにホワイトボードを使って解説する姿は、まるで大学の先生のようです(実際、大学の先生です!)。複雑で美しいカタチを、磁場を使って浮かせる。その具体的な方法や技術について思考を進めていきます。

Technology Tips

◎シリンジワークドマーメイド(2016年 / 小池栄美、落合陽一):水の入った容器のなかで人魚が浮き沈みを繰り返す作品。古典的浮沈子の構造からインスピレーションを受けて制作された。
◎スタンフォードバニー:1994年にスタンフォード大学で開発されたCGの試験用モデル。
◎ハルバッハ配列:磁極の方向を最適化することで特定方向への磁場強度を最大化する回路。
◎サイクロンディスプレイ(2011年 / 落合陽一):回転する画素で構成されたドットマトリクスディスプレイ。見る人の脳に錯覚という形で質感の誤認識をもたらす作品。

#05 落合陽一、教える。
2017.12.10 Project Meeting Tokyo@GOOD MORNING CAFE 千駄ヶ谷

Project Meeting on Twitter から約一ヶ月。今度はリアルな場で学生たちとのワークショップが開催されました。人類が見たことのないカタチを浮かせる、という目標を掲げる Silver Floats プロジェクトの一環です。事前抽選によって参加権を手にした20人の学生とともに、3Dプリンタを使って“新しいカタチ”を制作します。落合さんから出された課題は「日常と非日常の間にある未知なるモノ」。足のついたドローン。豚臭さを残す包丁。満員電車を体感できる服。「みなさんのアイデアを参考にしながら、これまでの工業製品とはまったくちがうベクトルをものをつくることができれば」と落合さん。学生たちの奇抜なアイデアからたくさんの刺激を受けたようです。

Technology Tips

◎3Dプリンタ:3Dデータをもとに立体を造形する機器。元の3Dデータをスライスしたものから樹脂やナイロンなどの層状に積み重ねることによって立体造形する方法.

#06 落合陽一、閃く。
2017.12.13 実証実験@TDKテクニカルセンター

Project Meeting TOKYOの3日後。落合さんの姿は、TDKテクニカルセンターのシールドルームにありました。TDKテクニカルチームとの実証実験です。いくつか想定されている磁気浮上の方法のうち、コイルに流した交流電流で金属を浮かせる電磁浮揚を検証します。装置の上でヒラヒラと漂うアルミ箔。その様子を見て、何かをつかんだ様子の落合さん。浮遊させる物体に用いる薄膜技術の重要性を改めて感じたようです。

Technology Tips

◎シールドルーム:電場や磁場を遮断するためにつくられた部屋。電気機器などの測定や研究・開発に用いられる。
◎薄膜技術:nm (ナノメートル/ 10億分の1メートル)レベルの薄い膜。薄膜をつけることによって、本来その物質が持っていない性質を加えることができる。

次回のProject Developmentは、2月26日に公開予定です。
Silver Floats プロジェクトの新情報にご期待ください。

#07 落合陽一、おどろく。
2018.1.27 Project Meeting Silicon Valley@COMPUTER HISTORY MUSEUM

2018年1月27日。IT産業の聖地シリコンバレーにてハッカソンスタイルのプロジェクトミーティングが開催されました。2017年12月におこなわれたProject Meeting Tokyoの海外版として、今回は落合さん自らがシリコンバレーに乗り込みます。当日の会場には、シリコンバレーの第一線で活躍するエンジニア・プログラマー・デザイナーなど19名が集結。落合さんから発表された課題は“人類が見たことのないカタチを浮かせる”というものでした。
さっそく19名が4つのチームに分かれてディスカッションを開始します。会場に用意されたアルデュイーノや電子パーツを手にとってはイマジネーションを膨らませ、チーム全員で活発に意見を交換。時間のあるかぎり各チームのテーブルをまわって、ひとりひとりに声をかける落合さんの姿が印象的です。

ランチタイムに入っても議論を続けていた各チームですが、午後になると様子が一変。ひとりひとりが黙々と手を動かしはじめます。プログラマーはプログラムを書き、エンジニアはパーツを組み立てる。作業に没頭するその表情は、真剣そのもの。プレゼンテーションの時間が近づくにつれて少しずつ張り詰めた雰囲気に変わり、Hurry!Hurry!といった叫び声も聞こえてきます。
そして、いよいよプレゼンテーションタイム。各チームの代表者がデモンストレーションしながら作品を解説していきます。興味津々な表情で発表を聞く人々。ひとつのプレゼンテーションが終わると、すぐさま感想や質問が飛び交う様子に落合さんも驚いていました。
ダイバーシティの国ならではのチームワークやワーキングプロセス。ひとりひとりが活発に発言し、積極的に行動する姿勢。シリコンバレーでの濃密な1日は、落合さんに大きな驚きと発見をくれたようです。いよいよ完成へと向かうSilver Floatsに、Project Meeting Silicon Valleyはいったいどんな影響を与えるのでしょうか。今から楽しみです。




Technology Tips

◎アルデュイーノ(Arduino):AVRマイコンや入出力ポートを備えた基板で、ワンボードマイコンの一種。ハードウェアの設計からソフトウェアまでほぼすべてがオープンソース化されており、誰もが手軽にクリエイションを楽しめる。 ◎ハッカソン(hackathon):ソフトウェアエンジニアリングを意味する「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語で、アメリカのIT業界が発祥。プログラマーやグラフィックデザイナーなどがチームを組んで制限時間内にハードウェアやソフトウェアの開発をおこない、アイデアや成果を競い合うイベント。

#08 落合陽一、完成させる。
2018.2.22 Silver Floats Completed.

2018年2月22日。東京近郊。撮影スタジオは異様な雰囲気に包まれていました。壁一面に映し出されるさまざまな景色。それを背に並べられている謎の物体、計8個。TDKと落合さんのコラボレーションから生まれた新しいメディアアート作品 Silver Floatsです。形容しようのないカタチをした銀色の物体たちはそれぞれゆっくりと回転しながらまわりの景色を映していて、ひとつひとつをじっと見つめているとそこに吸い込まれてしまうような不思議な感覚に襲われます。キックオフミーティングから約5ヶ月。TDKのエンジニアたちとの議論や実証実験。学生やテクノロジストたちとのワークショップ。たくさんの試行錯誤を経て完成したSilver Floatsを前にして落合さんにたっぷりお話をうかがいました。今回のプロジェクトや作品についての落合さんの熱いメッセージを余すところなくお届けします。

《 Silver Floatsについて 》

このカタチをひとことで言うのは難しいけれど、あえて言うなら波のカタチです。波って時間がなくなったら波じゃなくなるわけで、つまり波なんだけどカタチをしていて、カタチをしているんだけど波なんだけどなんですよね。根本に立ち戻れば、人間は光をモノに当てて反射した光を見ているか、それ自体が発光しているのを見ているかということしかしていないわけで。そう考えると、光を曲げたり反射させたりして返してくるカタチがあったらおもしろいですよね。どんなイメージも持たないカタチの中で、今回は鏡であって波であるものをつくってみようと思いました。本質的には、時間方向にある波が、3次元方向にも立体のカタチをしているということです。
プロジェクトの最初に「アートをカタチから解放する」という目標がありましたが、それはこの作品でいうと「風景を変換するメディアになる」ということです。風景というのはすでにカタチではなくて、その風景を映し出すことによってどんなカタチにもなり得りえます。鏡はそこにフィジカルに存在していても、必ずしも現実にあるものとは限らない。人は鏡を見ている時に鏡の向こうにあるものは認識するけど、鏡は鏡だって認識しないわけです。鏡は鏡というコンテンツがあるかといえば、鏡の向こうにコンテンツがあるわけで。つまりメディアだっていうことですよね。
Silver Floatsを見た人に何を感じて欲しいかというと、それは身体性です。身体がなければ、この不思議な感覚は出てきません。CGの世界では何十年も昔から実現できたことなんだけど、目の前にあると全然ちがう。全然ちがう見た目で、全然ちがう感覚。身体が喚起されるカタチっていうのは、やはりおもしろいですよね。

《 Attracting Tomorrow Projectについて 》

プロジェクトミーティングでは、みんながどんカタチをつくるかに興味がありました。東京でもシリコンバレーでもおもしろいカタチがいくつかありましたが、意外とシンプルなカタチが多かった印象があります。見たことのないカタチをイメージして説明するのって抽象度が高くて、抽象度が高いことを抽象度が高いまま頭でイメージするのはとても難しいことのようです。だけど、プロジェクトミーティングから得た刺激は大きかったです。僕は最初は凹面鏡か折り鶴をつくろうと思っていたのですが、みんなとのプロジェクトミーティングを重ねていくうちに具体性が落ちていって抽象性が高いものになっていきました。風景の中にモノが浮いていると、その浮いているモノはいろんなカタチになり得る。いつしかそんなことを思うようになって、最終的に波のようなカタチになったんですね。いろんな場所に行って、いろんな人とコミュニケーションをとる経験がなければ、Silver Floatsはこんなカタチにならなかったと思います。
今回のプロジェクトは「多様性」がひとつのキーワードです。多様なものを見ていくと、自分は何が好きなんだろうということがはっきりしてきます。僕たちが認識していないようなものをちがうカタチに変換することで、全然ちがうものになり得る関係性みたいなものがおもしろいなと思ってきて。たとえば僕たちが遠景を見ている時には、近景では立体に見えたものが2次元になってしまうけど、それが3次元に戻ってきたらどんなカタチなんだろう、とか。そういう抽象的なことをテクノロジーを使って考えてみる。そんなことばかりやっている数ヶ月でした。
これからもあいかわらずメディアアートをつくっていこうと思います。メディアでアートをね。

このProject Developmentコーナーでは、Attracting Tomorrow Project #1 Silver Floats の制作プロセスや最新情報を計8回にわたってお届けしてきましたが、Silver Floatsが完成した今回が最終回になります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。テクノロジーでなにしよう。TDKの挑戦は、これからも続きます。

#09 落合陽一、追求する。
2018.7.12 Silver Floats (Plane)

TDKと落合陽一さんのコラボレーションから生まれた新しいメディアアート作品 「Silver Floats」 の完成から5ヶ月。落合さんが再びスタジオにあらわれました。前回からさらに表現の可能性を追求した「Silver Floats (Plane)」の展示撮影を行うためです。
Silver Floats (Plane)とは何か、今後落合さんはどこに向かっていくのか、語っていただきました。

《 Silver Floats (Plane)について 》

一言でこの作品を表すと、「空中にある水面」。映像を風景に見立てて、金属を水面に見立てています。
前回のSilver Floatsは、中に磁石を入れた立体を空中に浮かべてその表面の鏡面反射を見るものだったのですが、今回は直接コイルで金属の薄膜を浮かせて、波のような平面をつくっています。そうした時に出てくる空中にある水面っていうのは、どんな形や、どんな輝きをするのだろうかっていうのが、今回の問いです。
空中に浮いた波打つ金属に光があたって、ぼんやりとした水面に写ったような映像が見える、それをどうやって作るかといった時にこの形の装置が面白いのではと思い、つくってみました。時間が流れていく中で水面の流れっていうのは、例えば風で波打ったり、端っこにぶつかっては波が折り返したりとかするわけですが、そういうものが宙に浮いた薄い金属板の上でも起こっています。

《 今後の落合さんのプロジェクト 》

今回コイルを使って浮揚させる作業は、同じところでピタッと止めるのが難しいとか、 薄い膜が熱で焼けてしまうとか、前回の三次元の3Dプリントを浮かせるより大変でした。そこでTDKのエンジニアの方とともに、何度もトライ&エラーを繰り返しながら進めました。業種と業種がコラボレーションすることによって、全然違う着眼点が生まれるっていうのは間違いなくて、一人だとできないようなことがみんないるとできるし、新しいアイデアも出てくるし、それが非常に僕の中では嬉しいなぁと感じました。
また今回のプロジェクトが、一個の作品というよりは、例えばサンフランシスコに行ったり、大学生とワークショップをしたり、そういうことを通じてみんなで共有する過程が、非常に作品的だなと思ったところはあります。こうしたコラボレーションはいつでもやっていきたいですね。

Technology Tips

◎電磁浮揚:コイルに大電流を流すことによって発生する磁場を利用して、磁化しない導電性金属を空中浮遊させる方法。理論上コイルの巻き数が多ければ多いほど、流す電流が大きければ大きいほど、得られる揚力は高くなるが、それによって浮遊する金属の発熱量も高くなる。今回の作品ではTDKの非接触給電の技術を応用し、オリジナルでコイルを高く巻き上げた上で流す電流を調整し、アルミ箔が燃焼しないポイントを探して作品を完成させた。

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BonsAI お寺編

BonsAI

旅するBonsAI編

Project 2

Technology×Nature

私たち人類は、
太古の昔から自然に囲まれて生活してきました。
自然は、私たちの糧となり栄養となり、
私たちに癒やしや安らぎを与え、
しかしときに、私たちの命を脅かす巨大な力でした。

やがてテクノロジーを手に入れた人類は、
すこしずつ自然を破壊し、
いつのまにか自然から遠く離れた存在となっていきました。

もし人類と植物がコミュニケーションをとることができたら。
この世界の景色は、きっと大きく変わっていたはずです。
私たちの未来は、想像とはちがうものになっていくはずです。

BonsAI。それは、知性を手に入れた、新しい盆栽。
人類と対話するために生まれた、新しい植物。
BonsAI。 それは、人類と自然の関係を変えるプロジェクト。
さあ、テクノロジーが実現する見たことのない未来を
あなたも体験してみませんか。


機能紹介

最新のテクノロジーを多数搭載。
BonsAIに積み込まれた機能やパーツをご紹介します。

《対話する》

人間よりも長生きだから、盆栽は人よりちょっと賢いかもしれません。
BonsAIは、人から悩みを打ち明けられると、
古今東西の知識からヒントをくれる会話機能が搭載されています。
人にとって盆栽がちょっと頼もしく感じられることを目指した機能です。

《日を浴びる》

BonsAIは、暗いところにいると日の光を求めて歩き回ります。
無事日向にたどり着くと、LEDを光らせながら気持ちよさそうに日光浴をします。

《水をおねだりする》

土は盆栽にとって大事な食事のようなものです。
BonsAIは土が乾くと水場に近寄って、フリフリしたり、光ったりして、
人に水をもらえるようおねだりします。
盆栽がまるでペットのように振る舞うことで、
人がより植物を愛らしく感じられることを目指しています。

BonsAI 1 2 3 4 5 6 7 8
  • ❶土壌センサ:土の乾きを測定するセンサ。
  • ❷カメラ:移動制御のための小さな”目”として前面に搭載された小型カメラ。
  • ❸LED:BonsAIの感情を表現するLEDパネル。
  • ❹スピーカー:BonsAIと人が対話するための小型スピーカー。
  • ❺9軸センサー:安定した歩行制御を実現のためのTDKの注力開発技術の一つでもある9軸センサー。
  • ❻フィルム太陽電池:フィルム状の形状により自由な整形を可能とし、電源供給のほか、照度センサーとしても活用しているTDKのフィルム太陽電池。
  • ❼ワイヤレス給電:底部に設置されているTDK製ワイヤレス給電装置。床側の給電デバイスと合わせることで、ケーブル接続不要の充電を実現。
  • ❽ベース:BonsAI内部に搭載されている、駆動・会話を制御するマイクロコンピューターをはじめ、搭載されている様々な部品の一つ一つに、コンデンサやインダクタなど極小ながらTDK製の電子部品を凝縮。かわいく見えて実は、総重量は20kg以上。

Project Development

テクノロジーの力で、人と自然をつなぐことを目指したBonsAIプロジェクト。
その制作プロセスや最新情報をレポートします。

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#01 Technical Meeting
BonsAIプロジェクト、始動

仕様設計ミーティングでは、駆動部の設計や電気回路、パーツの選択を議論。ひとつひとつの可能性を検討しながら、人と自然の関係に気付きを与えられるようなアクションを検証しています。

BonsAIに搭載する機能を実現させる電子パーツの検討も欠かせません。ここでチームをリードするのはTDK MAKER DOJO・DOJO長、佐藤俊弥。社内を横断してTDKの各パーツの可能性を探ります。

BonsAIを包む外装デザインも同時に進行。知性を手に入れた盆栽とは、どんな外見なのか?まだ見ぬものを想像するこのプロセスでは、いまだ議論が続いています。BonsAIを構成するたくさんの電子パーツをいかに格納するのかも重要な課題です。

プロジェクト宣言ムービーでは、BonsAIは人々の悩みを聞いてあげていました。この会話機能を実装するチームも、プログラムの仕様を詳細に検討しています。はたして人と自然が対話することは、可能になるのでしょうか?

#02 パーツ接続実験   
BonsAI構成部品、到着。

Technical Meetingから約1ヶ月、検討したパーツが揃いました。その中の一つ一つに、極小のTDK製の電子パーツがちりばめられ、活躍の時を待っています。
まずは筐体の内側に収まるパーツを確認、接続や挙動をチェックした後、BonsAIの「足」となる駆動部のテストを行います。同時にBonsAIの「感情」を表現するLEDのコントロールも入念にテスト。この動きとLEDの二つの挙動を組み合わせて、植物である盆栽が、接する人にはまるで動物のように感じられるようになることを目指します。動く速さや光り方など、微妙な調整で印象がガラッと変わってしまうこの作業に、開発チームの目は真剣そのものです。微調整は夜遅くまで続けられました。
次回はCCで書き起こした外装パーツが届く予定です。

#03 外装デザイン到着・組み付け
BonsAI、完成間近?!

BonsAIを構成する部品が続々集まる中、ついに外装パーツが到着しました。
前回の作業で検討した内部の構成部品と合わせて、全てのパーツを組み合わせる作業に入ります。1時間の作業の末、バラバラにわかれていたパーツを予定していた通りに組み付けられた瞬間は、開発チームも一安心。
しかし本番はこれからです。果たして想像していた通りに動き出すのか、スイッチを入れるスタッフにも緊張の瞬間が。
…動いた!と思いきや、ガリガリ、ガリガリ…何かのパーツが床をひきずる音が。底面の部品の組み合わせが少しズレていたようです。そう、まだまだ細部の調整はもちろんのこと、内部の会話プログラムもあったりと、これから開発の山場が待っています。
でも、いよいよ完成図が見えてきました。果たして開発チームは、この先に控えるコンセプトムービー撮影までのわずかな時間で、完成にこぎつけることができるのか。チャレンジ精神とものづくり精神が試されます。

#04 コンセプトムービー撮影
BonsAI、京都でデビュー。

2018年初冬、ついにBonsAIが姿を現しました。場所は京都の由緒あるお寺。BonsAIとはいったい何なのか?そのコンセプトを表現したムービー撮影を行います。 開発チームに囲まれて現場に到着したBonsAI、着々と組み付けられていきます。
数時間後、お寺と盆栽という昔から日本人の心にある安らぎの空間が、テクノロジーを使うことで、ちょっと素敵な未来を想像できる空間に。
撮影後、BonsAIのお披露目にこぎつけた開発チームにも安堵の表情が広がりました。
でも実はこのBonsAI、まだプロトタイプ。これから計画されている人前での展示・デモンストレーションを行う機会に向けて、開発チームはまだまだチャレンジを続けます!!

#05 コンセプトムービー第2弾
旅に出たBonsAIが出会ったのは…

コンセプトムービー第1弾で、京都のお寺でデビューしたBonsAI。第2弾では舞台が一転、なんと海外へ。日本人には馴染みの深い盆栽文化、最近では海外にも広がっているそうですが、皆さんの反応にドキドキです!
現地に到着したBonsAI。手作りの精密機械なので、厳重に梱包されて運び込まれました。無事にこの長旅を耐えることができたのか、梱包を開けて起動するまで、開発チームにとって緊張の瞬間が続きます。数分後、無事BonsAIが再び声をあげました。「Hello…」そうです、今回のBonsAI、海外の人にも対応できるように英語も喋れるようにしました。撮影の裏側では、外国人の出演者やスタッフの方々も興味津々。休憩中には、BonsAIとたわむれる人が続出し、日本からやってきた開発チームも感慨深そうです。
メイキングムービーではこの様子と一緒にTDK MAKER DOJO・DOJO長の佐藤俊弥が、これまでのプロジェクトを振り返ります。

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BRAND CAMPAIGN

TDKのコミュニケーションメッセージ
“Attracting Tomorrow”
その関連コンテンツを紹介します。

  • TDKオーロラプロジェクト
  • IAAF世界陸上2017 ロンドン大会 特設ページ
  • INNOVATION WORLD
  • TDK SUGAR WATER
  • ブランドムービー
  • TDKオーケストラコンサート2016
  • Web Movie
『浮かせてみた #01 りんご篇』
  • Web Movie
『浮かせてみた #02 たまご篇』
  • Web Movie
『浮かせてみた #03 ケーキ篇』
  • Digest “未来をどこまで想像できるか” 落合陽一
  • Special “未来をどこまで想像できるか” 落合陽一
  • Digest “未来をどこまで想像できるか” ペーター・グリュンベルグ
  • Special “未来をどこまで想像できるか” ペーター・グリュンベルグ